アイドル長尾謙杜の真髄

 

 

 いや〜〜〜〜〜〜〜長尾くんがananソロで組まれるという情報が公開されてからと言うもの、毎日ソワソワしながら発売日まで生き繋ぐぞ……今回はどんな新しい長尾謙杜が見れるのか……と楽しみにしておりました。成人済みの疲弊したオタクは弟設定の長尾くんにかなり情緒を狂わされた(MOREをまだ擦る)前例があるので、今回もまた引き摺ってしまうのだろうか……と不安になりつつも発売日まで待ってました。さらに追い討ちをかけるように長尾くん本人の日刊で“盛れてます☺️”とお告げがあったものだから更に心の準備をして待ち望んでいました〜〜やった〜〜〜生きるぞ〜〜〜〜ありがとう〜長尾くん〜〜今回の特集に関わった全ての関係者の皆様〜〜〜〜〜ボーナス上げてもらってください!!!!

 

 いざ書店でananを手に取り表紙の“長尾謙杜(なにわ男子) 包みたい、煌めきの塊。”というキャッチコピーを目にして、さらに緊張 ………毎度の如く推しの現場でも絶対に推しよりも緊張しソワソワしてしまうオタクなのであせあせしながら購入し足早に帰宅するものの、推しから与えてもらった最高の特集をどうして早く開こうとしないの! 逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ……と決断を迫られるオタクの中にいるシンジくんが姿を表しつつも、本誌の目次を確認し110のページを震える手で勇気を振りしぼって開くと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「 😭😭😭😭😭😭😭⁉️⁉️⁉️⁉️⁉ ️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️え……まって……………………なにこれ なんやねん ほんとうにこれはオタクの推しの長尾謙杜なのか………………………………本物……………………?(いや偽物とかないけどさ……)  」

とりあえず一旦そっと閉じたよね、anan……

もう1回 本当に長尾くんだったのか確認しようと混乱しながらも平然を装いつつ写真だけを全部そろ〜り〜〜〜そろ〜り〜〜〜〜〜〜と1枚ずつ確認し ふぅ〜〜〜〜〜〜〜〜と胸を撫で下ろし天を仰いでしまった 傍から見たらきっと栄光の架橋状態だったと思う(誰にも見せない(推しを見て溢れ出る)泪があった)

 

 きみは本当に18歳なの?と聞きたくなるような大人の色気と妖艶さを醸し出しながらも、垣間見える少年のような幼さの影を残しつつある表情……これが “かわいい男の子”から“大人の男”に成長している過程なのか…………(混乱)と1人で処理しきれないクソデカ感情を溜め込みながら拝見させて頂きました…………これは永遠に言い続けてるけど長尾くんの顎元のホクロと首筋の2つのホクロ繋いだら夏の大三角ができると思うんですけどどうですか(どうもしません)? あれもうダメでしょあんなんオタク好きに決まってるじゃん……(泣)

(全部表情ポーズ最高of長尾謙杜なんだけど、特にオタクに刺さってしまった写真はp.110の右側の下の角と真ん中の列の上から2番目と大人の色気を醸し出してるp.115-116全部ですかね前提として全部死ぬ時まで焼き付けていたぐらい好きな写真でしたがはい(饒舌))

 

 とりあえず写真は一応、一応は堪能させて貰ったのでインタビュー内容を読んでananとオタクの情緒を賭けた試合を開始してきた。まず印象に残ったのはクラゲの話。個人的にクラゲってふわふわで自由に泳いでるけどいつか溶けて消えてなくなりそうなイメージがあって、長尾くんが「クラゲって何も考えてなさそう 自分もそんなふうに生きたい」って答えたけど 素の長尾くんをみた記者の方が、常にニコニコしていて周りをよく見ているという印象を受けていて、実際早朝ロケの映像でも、眠たいだろうに人一倍ニコニコしていて辛そうな顔を見せない姿を現にこの目で拝見してたし 自然と役回りを理解し独自性に長けててすごい子だなと圧倒されてしまう。あとグループの話で「自分はわちゃわちゃするタイプの子ではなかった。ずっと個人戦だったから頼れる人がいなかった。」って発言してて、最初に長尾くんってどんな子なのかなと幼い時のまいジャニや少クラでの映像を観て、勝手にこの子は特に関ジュの中でも1人で行動できるタイプの子ぽい感じがするし、誰にも頼らず溜め込むタイプの子なのかなとか自己嫌悪に陥りやすそうだなと勝手に分析してたけど、「グループが出来てから年上で芸歴も自分より違う実力のある人と同じグループで活動していくことにプレッシャーがあった。実力のある人が自分に合わせて実力を出せなくなるのは嫌で、全員に気を使わせずに全力を出せるグループにしたくて自分の出来ること(ダンス教室に通う)をした。」 って言うのを観て、ニーチェの「脱皮できない蛇は滅びる」って言葉を思い出した。脱皮することによってグループに入る前の今まで蓄えてきた経験を糧にすると共に、グループ内の全員が全力を出せるグループにするために新しい自分に生まれ変わろうと脱皮し成長し続け、停滞することなく己を磨き より高みを目指そうとしてる姿がこれほどまで長尾くんを心身共に成長させ続けてるんだろうなと…ー瞬ー秒たりとも彼の成長を見逃したくないなと改めて実感…また夢を聞かれて「グループで居続けること」と答えていて泣きそうになった。なにわ男子の存在が彼の中でどれだけ大きな影響を与え、想像を遥かに上回る煌めきを放つ存在として輝いていくのか楽しみです。

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推しの呪縛

初めまして 観覧ありがとうございます

 毎日なんとな〜く適当に大学生活を過ごしてたらあっという間に4年生になり就活生となってしまい生きるのが下手くそなので推し事以外は終始無気力ですが毎日推しかわいいッッ♡こんなにも情緒を狂わせてくれてありがとう(褒めてる)!!!という精神で生きている、つべ界隈とJ界隈の掛け持ちしているしがないオタクです

 

昨年『推し、燃ゆ』というタイトルからオタクが惹き付けられるような作品が第164回芥川賞受賞作を受賞したことをTwitterで見かけ、居てもたっても居られなくなり翌日本屋さんをハシゴしやっ〜〜〜〜〜とゲットしました。読後どうしても感想を記録して起きたいと思ったのではてなブログに書き記すことにしました ※以下ネタバレ含みます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 読了後推しを持つオタクとして主人公と自分が重なる点や思い当たる節が多いせいか色んな考えが脳内を巡り、どっと疲れて虚無感でしばらく動くことができなくなってしまいました…これは私だけじゃないと思ってます…

 オタク特有の推しに対する感情を丁寧に言語化されていて、その解像度と質感が高すぎる。独特な比喩表現に終始圧巻…これはどの界隈においても、オタクに関して色んなタイプがある(推しの全ての行動を信奉するオタク、推しを恋愛的な目で見るオタク(所謂リアコ)、作品が好きで推しのスキャンダルなどには興味が無いオタクなど様々なタイプ)に実際分けられると思うんですけど、この作品においての主人公は “解釈” し続けるタイプのオタク。作中で主人公がブログに推しが出演したラジオの内容を書き起こしていたり、ライブの感想を載せている描写があったり、安易に想像出来るところも面白くて現実味あって特定の人に伝わる生々しさを感じることが多かった…この主人公のようなリアコと呼ばれる部類ではなく“解釈”し続けたいオタク特有の

 

「推しとの価値観を理解したいだけで、近くにいたいわけじゃない、むしろ有象無象のファンでありたい」

 

という価値観や考え方の「推しの発言は全部メモってるしインタビューとかの受け答えは予想つくようになった」とか「推しの態度が素っ気無いとか言われてるけど前にこういう発言をしてたから本当はそうは思ってないはず」って確信を持ってるところが、同じオタクでも部類の違うカテゴリーに属する人とは同じ人を好きなっても、誰にもわかって貰えなくても私が推しを解釈し好きであり続ければいいんだ……って抱え込んでしまうのは解釈し続けたいオタクの性だと思ってしまう……

 個人的に自分も自担(J界隈)がラジオ 動画や雑誌等で発言した内容(特に気になる点)はメモに残して記録してるので、この作品を読んで主人公の推しの全てを知りたいと考えるこの主人公の推しに対しての推し方は読んでても あ…同じ部類かもしれないと賛同してしまった。個人的な話になるが私の周りの友人(オタク)たちから、推しに対してそこまでするの…?ってちょっと引き気味に言われて悲しくなっちゃった。推し方のスタンスは色々あるのでいつかオタクの部類調査してみたいなと思いました(素直に気になる)

 まあこれは私が1番ドキッと胸がある意味締め付けられた一つに、この主人公は居酒屋でアルバイトしてて常連さんから「アイドルの追っかけをしても現実の男をみなきゃね〜…」みたいなことを言われてるのよ 余計なお世話なんだよ!!!わたしもこれ酔っ払ったおじさんに言われてめちゃくちゃ反応に困りつつも ここで変に言ったらだめだと思って「アハハ〜😅」って笑って済ませたけど一生根に持ってるからな執念深いからなオタクは… だからより一層この主人公の心情が痛いほど共感できました…(下唇噛みしめる)

終盤に差し掛かるにつれて、推しがインスタライブのようなSNSを使って配信するのね、そこでまだ公式から発表されてない 推し(本人)の口から引退のフライング発表されて混乱する上に、ぬいぐるみが苦手と言っていたはずの推しの家にぬいぐるみが置いてあったのを見て、この子は推しを解釈し続けてたからこそ 小さな変化にも気づいてるし複数同時に処理しきれない事が起こって色んな感情が渦巻いてて、所詮どれだけ推しのことを好き追いかけてもこんなもんか…って虚しさに襲われてしまった。

 主人公は自分の全てが推しで、推しに依存してたし私生活では推し活以外はいろんなことがうまくいかなくて(家庭環境)どん詰まりで自分の人生がいかに「推しだけ」であったのかがだんだん分かっていく露呈さが読み進めていく度に顕になっていって、リアルで解像度の高い良質な「嫌」さが目に見えるからキツかった。そこも自分と似ているところがあって色んな思いで読み進めた。

 

「アイドルでなくなった彼をいつまでも見て、解釈し続けることはできない。推しは人になった。」

 

主人公は推しを解釈するオタクでありたい→ラジオやメディアでの発言をメモする→あれ?理解してるつもりでも全然推しのことわかってなくないかな?って考えるうちに、どんだけ推しのことが大好きで追いかけて追いかけても推しのこと理解することができてない… ということを最後突きつけられて自暴自棄になって、なんでもいいから何かを叩きつけてやろうと部屋を見渡して、綿棒のケースを手に取り床に投げつけるシーンがあるんですけどこれがまたすごいのよ(語彙力) … 作中で自分の軸の比喩として「背骨」という表現が頻繁に使われるんだけど、この場面で

 

「綿棒をひろった。膝をつき、頭を垂れて、お骨をひろうみたいに丁寧に、自分が床に散らした綿棒をひろった。綿棒をひろい終えても白く黴の生えたおにぎりをひろう必要があったし、空のコーラのペットボトルをひろう必要があったけど、その先に長い長い道のりが見える。」

 

推しがいなくなって自分の背骨ような存在であり、自分を構築し支えていた背骨(推し)がいなくなったという表現の仕方が最高に良い……何回も何回も読み直してしまった。

 

「這いつくばりながら、これがあたしの生きる姿勢だと思う。」

 

己の全てを推しに捧げて破滅に向かっている姿が苦しくて 切なくて推しがいなくなるとはこんな気持ちなのかと言葉にするのが難しくなった。

 町田康さんも帯で言ってたけど切実な自尊心の保ち方ために私自身も推しという、存在のおかげで自分自身を保っているところや推しの呪い(言い方悪いけど)(何を見ても推しのイメカラのせいで推しの概念に当てはめてしまったり、楽曲を聞いても当てはめてしまうのは推しだったり)もオタクの情けなんですかね……推しを持つオタクとして色んな感情が蠢きました。

 

 最後まで読んでくださりありがとうございました